「かいねこきぶん」スピンオフ作品のネーム・色塗り前のラフを公開しております。
今回のpart2は、前回part1の続きとなります。

前回(part1)のあらすじ

「かいねこきぶん」の物語から数年前。
かいねこきぶんに登場するママが子猫だった頃からお話は始まります。

帰る家のなかったママ・・・
唯一のお友達は、人間の女の子でした。
女の子はママに「みーちゃん」と名前をつけてくれていました。

女の子はある日、ママ(みーちゃん)を自分の家に連れて行ってくれました。
初めて入る人の家は温かくて柔らかくてママ(みーちゃん)は、すっかり人の家が気に入りました。
女の子はママ(みーちゃん)を飼いたいと思っていましたが、家の事情で飼うことができませんでした。

次の日も、その次の日もいつもの場所で女の子を待つママ(みーちゃん)

しかし

女の子が来ることはありませんでした。

続き(part2)

月日は流れ

みーちゃんはママになりました。
ママは、子猫に飼い猫になってほしくて
いろんな人に近づいていきました。
そうして一匹目の子猫が 
飼い猫になることができました。
でも もう一匹の子猫は ママから離れようとしません。
ママは 複雑な気持ちでした。

「このまま 一緒に・・・」

しかし 外の世界で 生きていく 厳しさきを 知っているママは・・・
次の日、子猫が目を覚ますとママの姿はありませんでした。

「ママ・・・どこに行っちゃったの?
寂しいよ ママ・・・」
飼い猫になってほしいママは
子猫から離れることにしたのです。

そんな時ママは、優しそうな親子を見つけます。
子猫をあの親子に飼ってもらいたいと思ったママは
親子の家の窓を開けました。 

ママは子猫が家に入るまで
窓を開け続けました。
そうして子猫は、ママが開けた窓から
家に入るようになりました
それは雪がたくさん降る朝でした。
ママの手足は寒さで 
かじかんで動きません。
「早く窓を開けに行かなくちゃ・・・
 あの子が凍えてしまう」

 でも手足に力が入りません

「ああ どうかあの子を・・・」